今回はエアコンの価格差でどれくらいの性能に差が出てくるのか紹介します。
エアコンにはどのような性能があるのか見ていこうと思いますが、エアコンの性能は多すぎるので一部を紹介していきます。
省エネ性能と暖房能力
フィルター自動お手入れ
フィルターの自動お手入れとは、室内機に吸い込んだ空気からホコリを取り除くためのプレフィルターに付着したホコリを自動的に除去してくれる機能です。
プレフィルターが目詰まりしてしまうと運転効率は大幅に悪くなってしまうので、以前にも紹介したように、フィルターのお手入れはとても重要なことです。
自動お手入れ機能があれば毎日ホコリを取り除いてくれるわけですから、常に本来の性能が発揮できるようになります。
フィルター自動お手入れの中にも2種類あります。
ダストボックス式と屋外排出式です。
ダストボックス式は本体の内部にホコリをためておき、1年に一度程度の頻度でゴミ捨てを行います。現在の主流はダストボックス式となっています。
屋外排出式は自動お掃除で取れたホコリをパイプを通じて屋外に排出します。ホコリを排出するパイプが必要な分、他の機種よりも配管が増えるため隠蔽配管などでは取り付けできないこともあります。
防汚コーティングなどの清潔機能
エアコンから出てくる風からニオイがしたり、汚れていたらいやですよね。
そうならないためにも室内機の内部は清潔に保ちたいものです。
ですがエアコンの内部を自分で掃除するのは難しいです。そのため定期的に業者に洗浄を依頼するのが望ましいです。
といってもなかなか頻繁に行うのは難しいですよね。なので、汚れやニオイの付着を防ぐような加工がされている機種がおすすめです。
除湿機能
どのエアコンにも除湿機能はついているものですが、実は2種類の方式があり弱冷房除湿と再熱除湿です。
弱冷房除湿は一般的なエアコンに搭載されているものです。室内機内部が冷たくなっているので結露が起こり、これを屋外に排出することで除湿しています。室内機の中が冷たくなっていれば除湿はできるので、普通の冷房でも除湿効果を得ることができます。特に梅雨時期などのそれほど気温が上がっていない時に使うと寒くなりやすいデメリットがあります。
再熱除湿は室内機内部を冷やして結露させるのは一緒ですが、風を部屋に送る前に温め直して室温の低下を防ぐのが再熱除湿です。肌寒くならないメリットがありますが、エアコン内部で冷房と暖房を同時に使っているようなものなので弱冷房除湿よりも電気代が高くなります。再熱除湿は一部の高級機に採用されており、弱冷房除湿と再熱除湿を切り替えることが可能となっています。
価格の違い
例えば、省エネ型の高級機と普通の性能のお手頃機種はトータルでどちらがお得になるのかしっていますか。
使用頻度や時間・暖房の使用の有無・住宅環境にもよるのですが、省エネ型を購入したからと言って必ずしもコストが安く済むとは限りません。
省エネ型の高級機の年間電気代が17000円で普通の性能の機種の年間電気代が25000円だとします。1年で8000円の電気代の差が出てきます。
一般的にはエアコンの寿命は10年と言われているので、それを続けていくと80000円が電気代の差となるので、省エネ型を選んだ方がトータルコストは安くなるかもしれません。
トータルコストを考える時は本体と電気代の金額だけでなく、性能や機能などの充実度を含めて考えて頂くのが良いのではないかと思います。